熱い肉壺の中

外で雨がザーッと降っている音に、ピチャッ、ピチャッと岩本の舌が美奈代の肌をはいずり回る音が重なった。

 

時折、美奈代の呼吸が大きく乱れる音も交じった。

 

いつの間にか、美奈代の衣服ははぎ取られ、パンティ一枚の姿となっていた。

 

岩本は、美奈代の両脚をM字型に広げ、太腿を舐め回しつつ、陰部への刺激を続けている。

 

そこはぐっしょり濡れて洪水状態だ。

 

岩本の両手がパンティを脱がしにかかると、美奈代は腰を少し浮かせた。

 

挿入の予感に心が燃え立つ。

 

孤独だった彼女にとって、肉体の深い部分での結合は、何よりそれを癒してくれるものだ。

 

今、同じ屋根の下にいる誰が、この交わりを不道徳だと咎め立てできるだろうか。

 

美奈代は30年余りの人生でこんなに開放感を味わったことはない。

 

美奈代の蜜壺の口に熱く、力強い肉剣が差し込まれた。

 

美奈代は足の指を一瞬グッと外に反らせ、次に内にギュッと閉じた。

 

躯を突き抜け、口からほとばしるようなエネルギーの奔流を感じた。

 

口を大きく開いたが、声にはならなかった。

 

酒がほどよく回っているせいか、躯の感度が前より増している感じがする。

 

岩本はゆっくりと抽送を開始した。

 

相変わらず反応の乏しい美奈代の女体だが、ほんのりほてった肌がこれでも十分に感じていることを示していた。

 

熱い肉壺の中をかき混ぜるように挿入し、勢いをつけてシュッと抜去すると、媚肉が擦れて、まだ弱々しくではあったが、肉棒にまとわりついてくる。

 

まもなく、美奈代は上半身をねじるように横向きになったからと思うと、

 

「う、あん」

 

と低い声を漏らしてバタッと元の仰向けの姿勢に戻った。

 

快楽の軽い頂点を迎えたのだ。

 

これを見ると、岩本は男根を抜き去り、女陰に顔を近づけていった。

 

「それにしても、サキちゃん、遅いわね。

 

恵津子さん、私、お手洗いついでに見てくるわ。

 

・・・よっこいしょ、松富さんは、ここで佐々木さんと飲んでてね。」

 

枝妻夫人はテーブルに手をつき、ほろ酔いの躯を立て起こして廊下に出た。

 

廊下にも、手洗所にも美奈代の姿はなかった。

 

「おかしいわねぇ。

 

逃げ出しちゃったのかしら。」

 

とひとりごちながら広間につながる廊下まで戻ってくると、どこからか、

 

「はあうっ」

 

という高く、短い女の声がした。

 

ズル、ズルルルッ、と愛液をすする音が高く響いている。