男の人の顔
公園のトイレでオシッコするのは別に普通のことですよね。
お酒を飲んで酔っ払ってるのも、時間が真夜中なのも、そんなに変なことじゃないけど……。
だけど、同じ個室の中に彼がいて、観られているのは、どう考えても普通のことじゃないです。
でも、私はかなり酔っていて、記憶もあいまいなくらいだったから、少しくらいのことはどうでもよくなっていたのかもしれません。
お酒を飲みすぎるって怖いですよ。
一緒にいたのが、付き合ってる彼だったからいいけど、そうじゃなかったら……そう思うと、あとから怖くなってしまいました。
でも、本当にそのときはあんまり何も考えてなくて、彼の言うままになっていたんです。
「いっぱい、オシッコ出てるな、そうとう我慢してたのか」
「やだ、観ないでって言ったのに」
「拭いてやるよ」
「いい、だめだってば……あっ……」
酔っていても、顔から火が出そうなくらい恥ずかしかったです。
そのあと、彼は私を立ち上がらせると後ろから抱きしめてきました。
温かくてそのまま眠ってしまいたいくらいでした。
でも、彼の手が私の下のほうに伸びてきて、まだ下着を下げたままの場所へ触ってきたんです。
「きたないから、だめ……」
「俺、手を洗ってこようか?」
「そうじゃなくて、私が……」
だって、今、オシッコしたばっかりなんだから。
「ここ」
「あん……」
「ここから、出てたよな」
「いや……」
「すっげー、いやらしかったぞ」
「ばかぁ……」
いじられていると、だんだん気持ちがよくなってきてしまいました。
彼のほうも同じみたいで、私の首の後ろにかかる息が熱く感じられました。
お尻に押し付けられたモノが硬くなっているのがわかります。
「したい……」
「こんなところで?」
「いいだろ、さっきの見てたら、我慢できなくなった」
前を向かされたけど、恥ずかしいから顔を見なくてすむように、彼の首に両手を回して抱きつきました。
それなのに、無理矢理、顔を見られてキスされてしまいました。
公園全体は、外灯がついていてもかなり暗いんだけど、ここのトイレの中は、蛍光灯がすごく明るいんですよねえ。
こんなに明るくしなくていいのに、と自分勝手なことを思っていました。
「ああっ……」
「もっと、足開けよ」
「うん」
「壁に寄りかかっていいから」
「こう?」
「挿入れるぞ」
「あん……」
いつのまにか、すごく硬くなっていた彼のモノが、私の中に挿入ってきました。
それから先のことは、よく憶えてないんです。
なんだかすごく激しかったような気はするんですけど。
いつもの自分じゃないみたいでした。
このときのことを、なぜか彼はあんまり話さないんです。
私も恥ずかしいから聞きませんでした。
ただ、このあとから、しゃぶるのが好きになってしまったみたいです。
だって、気持ちよさそうにしている男の人の顔って、けっこうかわいいんですよ。