男らしいタイプ
よく知らない人たちとお酒を飲みに行ったときは、気をつけているけど、恋人とふたりきりだったりすると、つい気がゆるんで飲みすぎてしまうことって、ありますよね。
記憶が飛んでしまうほど、飲むのはよくないってわかってるんですけど。
その日は、それほどたくさん飲んだわけじゃなかったんです。
体調のせいでしょうか?
居酒屋を出たあたりから、すでに記憶がなかったんです。
はっきり目が覚めたときは、朝で、私はちゃんと家に帰って自分の布団に寝ていました。
もちろんひとりでした。
彼は、彼の家に帰ったんです。
私たちは、それぞれ両親と一緒に暮らしていましたから。
切れ切れに記憶をたどると、昨夜、自分がしたことが、とんでもなく恥ずかしいことだということがわかりました。
でも、もう、してしまったことは取り消せません。
幸いにして、そのことを知っているのは彼だけでした。
私たちは付き合い始めて、数ヶ月でした。
彼は年下でしたが、男らしいタイプの人というんでしょうか。
なんでも、リードするのが好きな人でした。
私に命令するんです。
それが私はいやだったんですけど。
記憶がないほど、酔っていた私は、彼に命令されて恥ずかしいことをさせられてしまいました。
「うぐっ……うぅ、ううっ……」
「もっと、このへんを舐めろ」
「うぐぐっ……?」
ここ?そう聞いたつもりの私の声はまったく言葉になっていません。
そうなんです。
彼のものを咥えさせられているんです。
でも、ちっともイヤじゃなくて、すごく楽しいんです。
もっと、たくさん舐めたくてしかたありません。
「んぐ、んぐっ……」
彼のものをのどの奥まで入れたり出したりしました。
いつもなら、苦しくてこんなことしたくないと思うのに、酔っているせいで全然苦しくないんです。
そんなことより、もっと舐めたい。
彼を悦ばせて、私の口のなかに射精させたくてたまりませんでした。