吐息のような声が漏れ

「怖くないですから。」

 

聡志は言うと、美奈代の両肩に手を添えて自分の方に向かせると、キスをした。

 

顔を離すと、美奈代は顔を真っ赤にして、ますます恥ずかしいそぶりをした。

 

「じゃ、これをしてて下さい。

 

ちょっと準備してきます。」

 

聡志はアイマスクを取り出して美奈代に着けさせると、ベッドの上に横たわらせて、バスルームに向かった。

 

バスルームでは、全裸になった岩本が、今や遅しと待っている。

 

聡志がうなずくと、岩本はベッドの上の美奈代の方へ向かっていった。

 

岩本は、ベッドに上がると、衣服の上から、片手で美奈代の胸を、もう片方の手で太腿を撫でさすり始めた。

 

美奈代は指一本動かさずに、されるがままにされている。

 

快感を感じつつあるのかどうか、アイマスクをした顔からはうかがい知れない。

 

岩本はワンピースの胸のボタンを外し、肌への直接侵入を始めた。

 

もう片方の手は股間を直接愛撫している。

 

それでも美奈代の躯に表れた変化といえば、呼吸が若干荒くなった程度だ。

 

聡志は時計を見た。

 

枝妻夫人との約束の時間が迫っている。

 

同僚の仕事ぶりに若干興味はあったがやむを得ない。

 

聡志は交合する二人を置いて、静かにホテルの部屋を出て行った。

 

しかし、美奈代の反応は目立ったものにならなかった。

 

ようやく美奈代の口が半開きになり、上の歯が見えるようになった。

 

次の瞬間の岩本の動きは速かった。

 

身を離すと両手でパンティをはぎ取り、脚を開かせる。

 

そして屹立する男根の先端を濡れた花園の入り口に当ててそこを撫でた。

 

美奈代の手指が少し動いた。

 

次に岩本は腰を軽く前後に揺すりながら、美奈代の肉壺に最初の刻印をするべく前へ進めていった。

 

美奈代は、倉庫に転がっているマネキン人形のようにそこに横たわっているだけである。

 

しかし、蜜壺は初めて迎える肉棒のために愛液を盛んに分泌していた。

 

岩本はグイッと肉剣を突き入れた。

 

一番深い結合状態になっても、美奈代の表情には変化が見られない。

 

しかし、ズイッと男根を抜き加減にしたとき、「はうっ」と小さい吐息のような声が漏れ、眉間にしわを寄せた。

 

岩本は徐々に抽送を早めていく。

 

いつの間にか、美奈代の両手はシーツを固く掴んでいた。